2023.12.4

オーガニックナチュラルコスメのスペシャリスト小松和子が語るクリームやオイルでのスキンケア

今日から使えるデイリーコスメ：第３回

みなさんこんにちは！　リアルオーガニックナチュラルコスメのスペシャリスト、小松和子です。今月もキチラブのコラムページでみなさんに様々な情報をお伝えします！　どうぞよろしくお願いします。

第3回目のコラムのテーマは「スキンケア」です。

Kitchen Love the Earth 第24号の誌面では、クリームやオイルをどんな時に使うか、どんなふうに使い分けるかについて書きました。気になる方は、本誌をゲットして！

ここからは、クリームやオイルの成分についてお話しし、どんな商品を選ぶと良いか見ていきましょう。

1 クリームやオイルの選び方
2 肌別おすすめ成分
3 使い過ぎはNG！
4 今回のおすすめ商品はこちら！

クリームやオイルの選び方

コスメを肌に合わせて製品を選ぶ際に、ほとんどの方は好みのテクスチャーやパンフレットなどのうたい文句、そしてイメージなどで選んでしまう人が多いようです。

クリームやオイルはそうした選び方だけでは、なかなかうまく自分のお肌に合わせたものが見つかりません。これはどんなに高価なクリームでも同じなんですよ！

ポイントは使われる油脂の性質が決め手になります。
オイルには様々な脂肪酸やワックス成分が含まれます。そして、私たちの肌の皮脂成分にも、実は植物オイルと同じような脂肪酸やワックス成分が含まれるのです。

では、皮脂にはどんな成分が含まれるかというと……。
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸などです。そしてワックスエステルなども。
その役割は初めにお話しした、肌の潤いを高め、常在菌バランスやPh調整、ターンオーバー促進、表皮の柔軟性などに寄与し、ハリやツヤのある肌に導いてくれる素晴らしいもの。
年齢や季節、間違ったケアなどで皮脂成分のバランスが乱れると、途端に肌は不調になります。

だから本当はクリームやオイルに含まれる脂肪酸などを意識して製品を選べると、足りないものを正しく補えるために驚くほど効果を感じやすくなるというわけなのです。

肌別おすすめ成分

でも、油の脂肪酸と言われても何のことだかさっぱりわからないという人が多いのも確か。油脂の知識は奥が深く、横文字ばかりで覚えられない人がほとんどかもしれませんね。

ここでは2つの肌別に分けておすすめな脂肪酸を含んだ、コスメでよく選択されるオイルをあげてみます。製品の全成分表示に載っているオイル成分をチェックできれば美肌への近道になるのではないでしょうか？
ご自身の愛用製品にこんなオイルは使われていますか？

●年齢肌・乾燥肌＝マカダミアナッツ、馬油、オリーブオイル、アルガンオイル、アボカドオイル、米油、米ぬか油、ツバキ油、お茶の実油、ローズヒップ、セサミオイル、シアバター、モリンガオイルなど。

乾燥やハリ、弾力などが気になるエイジング年齢肌は、皮脂の中でも30代から減少するパルミトレイン酸や保湿を高める効果のあるオレイン酸を含むオイルを配合した製品を選ぶのがおすすめ。また、リノール酸やステアリン酸を含むオイルもいいです。ただし、使い過ぎには気を付けて！

●敏感肌　＝　米油、米ぬか油、馬油、アルガンオイル、タマヌオイル、ウチワサボテンオイル、シアバター、モリンガオイルなど。

敏感に傾いている肌は乾燥を伴うこともしばしば。
年齢肌・乾燥肌であげたオイルでももちろん良いのですが、上記はより炎症やアレルギーなど皮膚疾患が起こりやすい人にオススメのオイル軍です。

保湿の王様であるオレイン酸や皮膚のバリア強化をもたらすリノール酸。
これらのオイルの微量成分が、抗炎症や、抗アレルギー、かゆみなどに効果があるものもあり、特にタマヌオイルなどは独特な香りはしますが、オイルの色が深い緑色であればあるほど微量成分が多いことから、やけどや肌荒れなどに大いに活用されています。

さらにモリンガオイルなどはもともと人が持つ脂肪酸のバランスととても近い構成だったりと、より不安定な肌を癒すものを選択されるのがベストです。

また、上記の脂肪酸以外に炭化水素のスクワランオイルやワックスエステルのホホバオイルも、比較的、肌質問わず使いやすいです。