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2026.04.25

曜日別にドラマを語る!

  • “おいしいドラマ”は、第1話でだいたいわかる
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Vol.18「2026年春ドラマレビュー 水・木編」

 ドラマ好きにあるまじき行為かもしれないが、1回目を観て脱落するドラマがあると妙に嬉しい。観なければいけないドラマが1本減るからだ。ところが今期はそれが少ない。つい来週も観ようという気になる。
 すごく面白いのはもちろんいいのだが、別に観なくてもいいけど惰性で観てるみたいなのもあるわけで、やめ時が見つからず、無駄な時間を過ごしてる気になる。
 特にそう感じるのが、週の半ば水・木曜日である。今回はそういうのを見ていこう!

文:板倉京一



1話完結って難しいなの水曜日。

 観なくていいかなの代表格がこれ。『ボーダレス~広域移動捜査隊~』。「相棒」や「科捜研の女」のようにテレ朝が得意とする1話完結の刑事モノ。
 事件が複数の地域にまたがった時、警察は何かと縄張り争いをしたがり、操作が難航する。それを解決するため警視庁が試験的に運用を決めたのが、走る捜査本部「トラック一番星」と移動捜査課の面々。
 この現実にはあり得ない設定を作ったのが、「踊る大捜査線」や「教場」の君塚良一だ。大した話では無いものの決してつまらなくはない。いろんなシリーズが終わる中、また長いシリーズにしたいのか、テレビ朝日。
 確かにキャストには「特捜9」シリーズの井ノ原快彦や「刑事7人」シリーズの北大路欣也が出ている。でも主演は土屋太鳳と佐藤勝利。一週見逃しても不都合はなさそうだが、一応全体を通しての謎もある。

『ボーダレス~広域移動捜査隊~』
毎週水曜夜21:00~21:54 テレ朝系
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/borderless/


 法医学の世界が舞台だが、これも1話完結の事件モノ。『LOVED ONE』とは誰かに愛されていた存在として呼ぶための法医学用語だそうだ。
 1話完結はそれなりに面白くは出来るが、来週も見てもらおうと思うと、何話にもまたがる全体の謎のようなものを作らなければいけない。この作品では一応主人公の幼い頃の記憶が謎になっている。過去に何があったということだが、正直どうでもいいとも思ってしまう。
 脚本ははやりのライターズルーム(複数の脚本家が話し合いながらストーリーを決めていく)なので、1話1話をすごく面白くしていく、魅力的なキャラクターを登場させる、しか無いと思う。

『LOVED ONE』
毎週水曜夜22:00~22:54 フジ系
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/lovedone/


『月夜行路~答えは名作の中に~』も1話完結のミステリーだが、文学好きのバーのママが中年の主婦と一緒に大阪へ行って過去の後悔をやりなおそうというロードミステリー。
 主婦が何日もかけて大阪を歩くかなぁとか、刑事でもない主婦が毎回殺人事件に遭遇するのはあまりにも不自然というツッコミはあるものの、ご当地文学にふれる楽しさはある。普通の1話完結ミステリーとは一味違う。原作はあるようだが、無理やり連ドラにした感じもしないではない。
 主演が波留と麻生久美子だから一応見てるんだけど。

『月夜行路~答えは名作の中に~』
毎週水曜夜22:00~22:54 日テレ系
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/getsuyakouro/


「101回目のプロポーズ」を観ていた人にはたまらないだろう。『102回目のプロポーズ』は、その正当な続編なのだから。水曜は1話完結のミステリーばかりだったせいか、余計に誰も死なないこのラブストーリーに笑って泣けてホッとする。
 正当な続編らしく達郎(武田鉄矢)の娘がヒロインだ。チェリストの薫はもう亡くなっているのだが(写真で浅野温子が登場)武田鉄矢の子と思えない綺麗な娘に唐田えりか。浅野と同じくチェリストの役でチェロの先生をして子供たちに教えている。イケメンの婚約者に伊藤健太郎。
 そして本作の主人公であり、102回目のプロポーズをするであろう前回の武田鉄矢的な役回りを「霜降り明星」のせいや。
 企画は放送作家・脚本家を引退した鈴木おさむ。そして主題歌はなんとCHAGE and ASKAの「SAY YES」だ。他にも田中律子や平祐奈も出ていて水曜では一番オススメしたいドラマになっている。

『102回目のプロポーズ』
毎週水曜夜23:00~23:30 フジ系
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/102nd_proposal/


1話完結でおさまらない木曜日!

「102回目のプロポーズ」の34年ぶりには叶わないが、これも懐かしい。6年ぶりだそうだ。
 しかも文書解読係の主人公こそ変わってないが、肉体派熱血刑事のバディは元経理の若い新任係長に代わっている。『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』のこと。
 文書解読係役の鈴木京香をはじめ、沢村一樹や遠藤憲一など、他のキャストに大きな変動はない。しかし、鈴木のバディは波留から黒島結菜に代わっている。
 と思ったら、第1回のラストに波瑠がサプライズ出演。めっちゃテンションが上がった。第2回にもチラッと登場した。
 また、この作品は1話完結っぽいが1話完結にならない。話が次の回に跨ぐのだ。

『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』
毎週木曜夜21:00~21:54 テレ朝系
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mikaiketsu03/


 火曜の「リボーン」に着地先が見えないと書いたが、『今夜、秘密のキッチンで』も先が読めない。
 誰もがうらやむ幸せな結婚をしたはずの木南晴夏演じる主人公。しかし、夫はモラハラ夫で生きていくのも辛い。そんな時、現れたのが高杉真宙演じるイケメンシェフ。夜のキッチンにしか現れない彼は幽霊だった。と言っても、彼はまだ生きていて、婚約者もいた。主人公の友達も夫の不倫相手だったり、イケメンシェフの転落死を取材する記者だったり。夫の母親も嫌味いっぱいの人だし。 
 うーん、マンガも同時スタートのこの話は、まったく展開が読めない。先が気になる~。

『今夜、秘密のキッチンで』
毎週木曜夜22:00~22:54 フジ系
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/himi2_kitchen/


 このドラマの唐田えりかは謎めいている。いや、話が突拍子もなくて、考察のしがいがある。
 教師連続殺害事件が起こり、犯人として唐田えりか扮する大隈汐梨が死刑になった。主人公の琥太郎、隼人、凛の3人はある日唐突に7年前にタイムトリップする。そして、大隈汐梨と知り合ってしまう。「私は殺していません」という汐梨。しかし、事件は起き続ける…。
 まさに『君が死刑になる前に』というタイトル通り、3人は事件を解決できるのか? 「102回目のプロポーズ」とは全く違う欲どころの唐田えりか。タイムスリップする3人の映画サークル仲間に加藤清史郎、鈴木仁、与田祐希。
 なぜ、3人は7年前にタイムスリップしたのか? 元の世界に戻れるのか? 汐梨は本当は犯人ではないのか? 興味は尽きない。

『君が死刑になる前に』
毎週木曜夜23:59~24:54 日テレ系
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/kimishike/


今回はここまで。観たい作品は見つかっただろうか? 次回は週末のドラマを紹介しよう。


Vol.17「2026年春ドラマレビュー 月・火編」はこちら


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