Vol.17「2026年春ドラマレビュー 月・火編」
2026年の春ドラマもようやく出揃ってきたので、好評の初回を観たレビューをお届け。今期は初回が面白くて、なかなか切り捨てられない。
レビューを参考に好みのドラマを探し、みなさんのドラマ視聴の選択の参考にしていただけると嬉しい。まずは地上波編。曜日別に見ていこう!
文:板倉京一
熱い気持ちの月曜日。今週も頑張るぞ!
福井県の水産高校が宇宙食開発という夢に挑戦した奇跡の実話をもとにした『サバ缶、宇宙へ行く』。
北村匠海が地上波連続ドラマ初主演で、自身初の教師役に挑戦したという本作でフジの月9に熱い一石を投じる。並行して描かれるのが、神木隆之介演じるJAXAの職員。宇宙食開発担当にされた彼がどう関わっていくのか非常に興味深い。
また、筆者が密かに応援しているのが高校生役の黒崎煌代。朝ドラ「ブギウギ」や映画界ではお馴染みだが、24歳の彼が高校生役を魅力の低音ボイスで演じている。同じく24歳で女子高生を演じる出口夏希と共に注目の若手俳優だ。
『サバ缶、宇宙へ行く』
毎週月曜夜21:00~21:54 フジテレビ系
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/sabauchu/
『銀河の一票』は、政治素人のスナックママが都知事選に出馬する選挙エンターテインメントというから、もっとふざけた内容かと思いきや、1話を見る限り結構硬派でシビアな社会派だった。それもそのはず、プロデューサーの佐野亜裕美氏はドラマ賞を総ナメにした「エルペス-希望、あるいは災い-」を作った人。3年半ぶりの連続ドラマというから、否が応でも期待がかかる。政治なんて自分には無縁、と思ってる人にこそ見てもらいたい。私とあなたのドラマだ。
主演は黒木華。出馬する元スナックのママに野呂佳代。他に松下洸平や坂東彌十郎などまさに適材適所なキャスティング。
『銀河の一票』
毎週月曜夜22:00~22:54 フジテレビ系
公式サイト:https://www.ktv.jp/ginganoippyou/
ゆる〜いドラマの多い火曜日。相変わらずのドラマラッシュ!
『夫婦別姓刑事』。ふざけたタイトルである。ある意味今期のドラマの中で一番観なくていいドラマだろうなと高を括っていた。1話だけ観たら離脱しようと思っていた。ところがである。面白いのだ。よく出来ている。
主人公の四方田は再婚である。前妻の皐月は5年前に殺害された。四方田は真相究明のため執念の捜査を続けている。
その事件をきっかけに明日香と知り合った。四方田の娘・音花の後押しもあって四方田と明日香は結婚する。しかし、同じ部署で夫婦でいることは御法度である。見つかると別の署へ移動させられる。署長の井伏はあと少しで定年なので二人が夫婦であることは秘密にして欲しいと命ずる。
これが基本設定だ。令和版「おくさまは18歳」である(古いか)。二人はとても優秀な刑事だが、タッグを組むとさらに最強のバディとして活躍する。夫婦であることを隠しながら難事件を解決していく二人。
四方田を演じるのは映画「爆弾」のスズキタゴサク役も記憶に新しい佐藤二朗。前妻殺害の事件と向き合う時の真剣な表情は見ものだ。企画が秋元康とあって考察要素も楽しめそう。
『夫婦別姓刑事』
毎週火曜夜21:00~21:54 フジテレビ系
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/fufu_deka_cx/
今期のドラマはオリジナル脚本が多い気がする。マンガや小説が原作ではないのだ。あらかじめしっかりしたストーリーが決めっているわけではない弱みはあるものの、誰も結末を知らないという楽しみもある。『リボーン~最後のヒーロー~』もどんなところに着地するのか、想像もつかない。
主演の高橋一生が二役に挑戦しているが、最初はイヤなIT会社の社長として登場した。冷酷無比で創業メンバーも容赦なく切り捨てる野望にまみれた人物だった。それが何者かに階段で突き落とされ……。転落死したかと思ったら、14年前に戻り、自分と同じ姿形の別の人間に転生した。前の人生で自分が苦しめた商店街の人々と暮らすことになる主人公。シビアなテーマだがコミカルなテイストで進んでいくのも特徴。
ホラ、どう着地するのか想像もつかないでしょ。主人公はなぜ14年前の別の人に生まれ変わったのか? 前の世界では離れ離れになった商店街はどうなるのか? 前の世界で主人公を殺したのは誰なのか? 他にも謎だらけです!
『リボーン~最後のヒーロー~』
毎週火曜夜21:00~21:54 テレ朝系
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/reborn/
子育てを終え、自分のための時間なんて何に使っていいのかもわからない。そんな主人公がひょんなことから飛び込んだのが鮨アカデミー。『時すでにおスシ!?』のこと。お鮨づくりを学べて3ヶ月で鮨職人になれると言うが…。
主人公に永作博美。14年ぶりの民放連続ドラマ主演にも余裕を感じる。そして、意外とお茶目な堅物講師に松山ケンイチ。単に堅物なだけではなく、授業の進捗状況などを学長から詰められて反省するなどお茶目な一面も。あらためて松山ケンイチはなんでもできるうまい俳優だなと思ってしまう。
気軽に見られる前向きおスシドラマ。毎回スシネタがさりげなく盛り込んであるので、キチラブ的にも美味しい。
『時すでにおスシ!?』
毎週火曜夜22:00~22:54 TBS系
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tokisushi_tbs/
4回しかないのが惜しく、『魯山人のかまど』が終わってしまった。だが、「土を喰らう十二ヶ月」の監督・中江裕司が脚本・演出をしただけあって、四季が見事に映し出され、料理や器なども本物を使ったこだわりのドラマになっていた。見逃し配信もあるので、贅沢なドラマを堪能していただきたい。
サイモン・ペッグが出演するなど、出演者も豪華だ。
この枠、次は「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」で、こちらは全10回もある。町田そのこの人気小説が原作で、これも楽しみにしていてほしい。主演は中島健人。
『魯山人のかまど』
毎週火曜夜22:00~22:45 NHK総合
NHK ONEの該当ページ:https://www.web.nhk/tv/an/rosanjin-kamado/pl/series-tep-Y8L4365YL3
「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」
NHK ONEの該当ページ:https://www.web.nhk/tv/an/conbini-bros/pl/series-tep-L32LQW343J
今日はここまで。月・火だけのドラマを紹介したが、興味を持ったものだけでも観て欲しい。地上波もまだまだやれるのだ。次回は水曜からのドラマを紹介しよう。
Vol.16「2026年食の春ドラマレビュー」はこちら
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