今こそ、何をSDGsすべきか?
観て、聴いて、ふれあい、絆を結ぶ体験ツアー
今こそ、何をSDGsすべきなのか、を探求する旅です。
大昔から大変な努力を払って“SDGs”してこられた貴重な遺産を、その遺産を守ってきた人々を、この目で観て、聴いて、触れて、心を通わせ合い、絆を結ぶ。そして、もちろんおいしくいただく。
そんなスタディーツアーで、あなたのSDGsをアップデートしていきましょう!
もくじ
世界農業遺産(GIAHS)とは?
Globally Important Agricultural Heritage Systems
世界農業遺産(GIAHS)とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、国際連合食糧農業機関(FAO)により認定されます。
世界中に24か国76地域、日本には現時点で15地域が登録されています。
このシリーズツアーが目指すもの
海(湖)、山、里に深く根差した「有機農業システム」と長い歴史を持つSDGsの本質を、観て、聴いて、触って、実感し、買って支える提携(TEIKEI)の輪を日本全国に広げること
ふゆみずたんぽにササニシキを求めて
山本朝子
人の暮らし&渡り鳥の暮らしを支えてきた沼と田んぼダム
秋の夕暮れ、雁がねぐらに帰る様は、枕草子でも歌われるほど、日本全国で当たり前に見受けられた風景でした。しかし、雁が渡れる沼は、近代化に伴う宅地開発により、そのほとんどが失われてしまいました。ここ宮城県では、4つの沼と周辺の田んぼがラムサール条約に登録され、国際的にも貴重で珍しい場所として保護されています。中でも、大崎市の蕪栗沼と化女沼は伝統的な農業システムとして世界農業遺産登録も受けています。
もともと水害の多かった日本では、田んぼ自体がダムの役目を追う、つまりあぜに囲まれた田が大量の雨水を貯め、その後ゆっくりと川に流すことができます。耕作された圃場は、土の粒子が集まって団粒構造となっているので、その隙間に雨水を貯める、つまりダムになり得るのです。ここにきて、昨今の気象激甚化による河川災害の大規模化に対する対策として、全国各地で見直されつつあるのが、この田んぼダムシステムの取り組みです。農林水産省の資料によると、日本全国の水田に貯留できる水の量は約50億m3、東京ドームの約4,000杯分にもなるそうです。
ダムとしてもポテンシャルの高い田んぼに、冬にも水を張る農法
宮城県大崎市では、「ふゆみずたんぼ」は、約300年前から伝統的農法として記録に残っています。ふゆみずたんぼ(世界農業遺産認定の当地ではひらがな書き)には、菌類が繁茂し、嫌気発酵が進みますし、イトミミズなども増えます。小さな生きものが増えると、それを求めて飛来する水鳥達の生息地ともなります。栄養豊富な田んぼには化学肥料は必要ありません。また、「ふゆみずたんぼ」に産卵をする蛙やくもが、稲などの害虫が発生する頃には餌として害虫を食べてくれるので、農薬を使わなくても害虫駆除の役目を果たしてくれます。遥か北の国から渡ってくる雁などに生息地を与える取り組みはぐるり回って、人の社会にも貢献するわけですよね。
生物多用性は、農薬、化学肥料を必要としない環境を創り出す
2023年を振り替えると、「椎葉村の焼き畑農法」「みなみ田辺の山の斜面を利用した梅・果樹栽培」「琵琶湖システムな魚のゆりかご水田」「能登の白米千枚田」、これらすべての伝統的農法は、現代の農業の持つマイナス要因をプラス要因に変える力を持っていました。2024年は、それぞれの地域に順応し、悠久の時間に育まれて進化して「品種」を守ることにも注力し、これら伝統的農法の価値を世に知らしめていきたいと思います。ちなみに、大崎耕土の「ふゆみずたんぼ」特産品の米の銘柄はササニシキ(発祥の地が宮城県です)とひとめぼれです。蕪栗沼周辺で農場を経営する蕪栗グリーンファームの斎藤さん曰く、「ササニシキは交配しやすいんですよ。すぐに遺伝子が変異するので、種取りが難しい。気をつけないと、ササニシキではなくなる!」
変化を受け入れることは生き残り(収穫量の大きな子孫)を作る能力が高いと言うことかもしれませんが、ササニシキの特性を残したい、守りたいということであれば、栽培面積を増やす、そのために需要を高める活動を実行する必要があります。伝統的な食べものの作り方を地域が再興していくほんもののアグリエコロジー実践の奨励とセットでなければなりません。ササニシキの特性は、①酒米、寿司米に向いている、②食物アレルギーの抗原度が低い、そして今風で言えば、③米食パン作りに向いているでんぷん組成を持っていることでしょう。
世界農業遺産を巡り、地域創生の試みがオーガニックから外れたところで動いていることに驚きを隠せません。実は、オーガニック農法自体が、農薬と化学肥料、そして無意味な化学薬品や放射線を使った育種を必要としない「堅実な農業システム」であることを主張していきたいと思います。
現地の食材を使って作るOrganic CC’Cookingの旅のお土産レシピ
斎藤さんのササニシキ玄米て作るOrgan i cCC’Cookingオリジナル米粒食パン
●蕪栗グリーンファームh ttp ://www.kabuguri.com/
●材料(パウンド型(1Q.5X7X5.5) 1個分)
発芽モード玄米粒(斎藤さんのササニシキ玄米150gを12時間浸漬したもの) … 200g、天然酵母… 3g
甘糀… 12g(もしくはドライフルーツコンソメ※10cc)、海洋塩… 2g、温水(45~50℃)…80cc前後、菜種油… 17g
※ドライフルーツコンソメ:ドライフルーツを3倍星の浄水で12時間浸演後、実をとりだした汁(あらゆるお料理の甘味料として使用できます)
●作り方1次発酵:3 5~40℃(約25分) 焼き時間:2 10℃でふたをして約15分、ふたをはずして約5分
Organic CC’Cookingでは一般向け、プロ向けの米粒食パン教室を開講しています。詳しくは、BeyondOrganic株式会社までお問い合わせください。
Take Action! 米粒食パンFactoryアクション始まります!
あなたも4日でパン屋さんに。
4日間の研修と5種類のオーガニック食材、これだけでオーガニックでグルデンフリーの米粒食パンがあなたのお店のメニューに加わります。
詳しくは、BeyondOrganic株式会社(shingo2017@gmail.com)までお問い合わせください。
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米粒食パンの作り方とそのコツをていねいにお教えします。
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開業まてをサポートします。
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お申し込み・お問い合わせは
旅行企画・実施:株式会社旅倶楽部
受託販売・運営:有限会社リボーン
<エコツーリズム・ネットワーク>(SDGsツーリズムプロデューサー:壷岐健一郎)
詳しい旅行条件車込方法などはホームページでご確認ください。
お問い合わせはホームページの「お問い合わせフォーム」より承ります。
ツアー主催者:山本朝子(Beyond Organic株式会社 Organic CC’Cooking & Diet school部門会長)
CCクッキングスクール(Cultural Creative Cooking School)代表、特定非営利活動法人グレインズ・イニシアティブ代表理事、一般社団法人オーガニックフードマイスター協会代表理事、「安全な食べものネットワーク オルター」食担当顧問。
オーガニックフード・アドバイザーとして、企業の商品開発コンサルティングやオーガニック学校給食のプロデュース等も手がける。
共催:株式会社オルター 〒585-0044 大阪府南河内郡千早赤阪村大字森屋962-1
Mail:info@alter.gr.jp URL:https://alter.gr.jp/
斎藤さんのササニシキ、ご注文はこちらから
Beyond Organic株式会社 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷 3丁目31-19-202
Mail:shingo2017@gmail.com