毎晩の家飲みを味わい尽くす、夏には欠かせないドラマ！

“おいしいドラマ”は、第１話でだいたいわかる

vol.8 「晩酌の流儀３」

1 お酒を飲みたくなるグルメドラマ
2 多彩な出演者にワクワク、ハマる要素はあちこちに
3 これは作りたくなる！自分のためのレシピ

お酒を飲みたくなるグルメドラマ

あの最強晩酌人伊澤美幸が三たび帰ってきた！
毎晩晩酌で飲む一杯のために日々努力をしている女性伊澤美幸を主人公に、美味しいお酒の飲み方とそのつまみ作りを紹介するドラマが帰ってきました。

2022年の夏にシーズン１、大晦日の「年末スペシャル」を挟んで、2023年の夏にシーズン２、そして2024年の夏、待望のシーズン３が始まりました！　やっぱり夏はお酒が美味しい！

「一日の最後に飲むお酒をどうしたら最高に美味しく飲めるのか。このドラマはそれをひたすら追求する一人の女性の物語。お酒の美味しさは、一日の自分の行動次第で0にも100にもなる。」という魅力的なナレーションを語る主人公の伊澤美幸を演じるのは栗山千明。シーズンを重ねるたびに豪快になる飲みっぷりも話題を呼んでいます。

新しいシーズンになり、また美幸の新居から物語はスタートします。美幸の、1年に１度は引っ越しをするというこの行為、ファンにはお馴染みですが、その理由は晩酌のため。晩酌は住む街によって変わるもの。だから、美幸は毎年引っ越すんです。
“街を歩けば新鮮なヒントが見つかる。街の数だけ晩酌がある” こういう信念のもと、引っ越しを繰り返す美幸が今回選んだのは家賃の安い社宅。より晩酌に全力を注げそうです。

多彩な出演者にワクワク、ハマる要素はあちこちに

今回はいつものレギュラー陣（美幸の勤める不動産会社に武田航平・辻凪子・おかやまはじめ、行きつけのスーパーの店員にロバートの馬場裕之・ミスターちん）に加え、その商店街に新たな出演者（友近・ナイツの土屋伸之・オアシズの大久保佳代子）が加わり、どんどん豪華になっていきます。晩酌の流儀の世界観がどんどん拡大していくようでワクワクしてしまいます。

第１回は美幸の勤める不動産会社にやって来た駿河太郎扮するお客さん。引っ越し後の挨拶の品が決まらないと部屋が決められないと言います。引っ越したばかりだから気持ちがよくわかるという美幸。そこにいつも冗談ばかり言う支店長が珍しくまともなアドバイスをしてくれると思ったら・・・？

第１話の今回は美幸の入浴シーンもあります。シーズン２を見た視聴者から「お風呂に入った後にお酒を飲んだ方が美味しく飲めるのでは？」とお便りが来たことによるものだそう。それに対し美幸は「実は私、晩酌の前にいつもお風呂には入っていた。尺の都合でカットされていただけだ」とドラマであることを暴露するような楽屋オチをナレーションで話し、さらに「・・・って私は長々誰に話しかけているんだ？」とカメラ目線で栗山千明に言わせます。シーズン１から続くこのメタフィクションネタは今回も健在です。

これは作りたくなる！自分のためのレシピ

しかし、なんと言っても見どころは手軽なおつまみから少し手の込んだ料理まで晩酌にピッタリな料理を作り方まで詳しく見せてくれるところ。

第1話はししゃものアヒージョと豚キムチだったのですが、あまりに美味しそうで筆者もししゃものアヒージョを試してみました。アヒージョ用のちょうどいいフライパンが無いのは私も美幸同様。ドラマにならって玉子焼き器で代用しました。鷹の爪などドラマのレシピ通りに作ったら、予想以上の美味しさでホントにお酒にピッタリでした。

食材にこだわる「キチラブ」の読者さんなら、ドラマで紹介されたレシピをさらにオーガニックにする工夫をしてみるのも面白いかもしれません。

いざ、晩酌の時間となった時の栗山千明の飲みっぷりはもちろんですが、注ぎ方が実にうまい。泡の量が絶妙なんです。２杯目はグラスを変える。これもファンにはお馴染みですが、「初回なので念のため」と説明してくれるナレーションがまたメタっぽくて面白い。

初心者でも美味しくお酒を注げる〈３度注ぎ〉を見たい人はシーズン１の第６話をどうぞ。後輩の葵を自宅に呼んで美味しい晩酌をレクチャーしています。