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  • 映画「おいしい給食 炎の修学旅行」は10月24日公開!
2025.09.16

「おいしい給食 炎の修学旅行」主演:市原隼人さんインタビュー

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映画「おいしい給食 炎の修学旅行」の主演を務めた市原隼人さんがキチラブのインタビューに答えてくれました。

取材・文:板谷 智
写真:山根正允

―― 大ヒットシリーズ「おいしい給食」の最新作が再び映画として公開されます。映画化が決まった感想をお願いします。

市原:『おいしい給食 シーズン3』で函館へいけただけでも奇跡だと思っていたのに、今回はさらに舞台が青森・岩手に広がってまして、また奇跡をいただけたと思いました。
また今回は、給食をテーマにしていながら給食外の食をいただけることになり、新しい一面をご覧いただけると思います。具体的には、青森で「せんべい汁」、岩手では「わんこそば」を食べています。「せんべい汁」では給食では使えなかった火を使っているので、アツアツでどんなリアクションになるのか、楽しみにしていただきたいと思います。「わんこそば」は実際の店員さんが出演してくださって、子どもたちに「いくらでもわんこそばやりましょう」と言ってくださり、撮影が終わってからも付き合ってくださったんです。僕が撮影中の間に子どもたちはおもいきり楽しんだみたいで、「先生、僕百何杯食べられましたー」とか「私、何十杯しか食べれなかった」とか、みんな口々に言ってて、愛にあふれている現場だと思いました。

――ヒロインは今回、一作目に出演の武田玲奈さん。しかも違う中学という設定ですがいかがでしたか?

市原:脚本を拝見した時、信じられませんでした。「御園先生って6年前に出てくださった武田玲奈ちゃんだよね? 本当に出てくださるの?」って言って。
長く作品に携わってないと味わえない言葉にならないような感覚をいただきました。こういう醍醐味もあるんだなと。ただ御園先生は以前は新米教師だったのが、新しい中学ではご自分の世界観ができていて、少し凛とした姿で再会するので、甘利田としても衝撃が隠せないんです。本当の姿はどっちなんだろうって。
ネタバレにならない程度に話しますと、甘利田先生がお酒に負けてラブシーン的な場面もあります。そこの動きも脚本にはまったく書かれていないので、全部アドリブでドキドキしっぱなしでした。


―― 市原さんにとって修学旅行の思い出はありますか?

市原:寝る時間すら惜しいほどにやっぱり楽しい時間でしたね。怒られるようなことばかりしたくなる思春期で、学校の中で会う友達と学校外で会うとまた違う楽しみがあって。楽しい時間にあふれていて、修学旅行は最高の思い出でした。当時、すでに仕事はやってましたが、役者ということも忘れて。
同じ病院で生まれた仲間とは今でも一緒にいます。笑うツボが一緒だったり、そういう同士で会うと大人になっても毎日修学旅行のような気分でいられます。

―― 前回はオーガニック給食を特集した時にインタビューさせてもらいました。今もオーガニックを意識した食事をされてますか?

市原:オーガニックも意識しますし、食材そのままの味も好きだったりします。過度に味付けをするのではなく、蒸すだけとか、生で食べたり、どんどんシンプルが好きになっています。

―― 今回のキチラブは広島・しまなみ特集です。映画でもご当地メニューとか地産地消がキーワードでしたが、その土地ならではの食事を取ることに関して、どんなことを思いますか?

市原:すごく大切なことだと思います。今回はせんべい汁やわんこそばをはじめ、その他にもたくさん出てくるのですが、あらためていい国に生まれたなと思いました。まだまだ食に関しても楽しむ可能性に満ちあふれていると思います。
子どもの頃は揚げパンおいしいなとか、ソフト麺うれしいなとか、牛乳じゃんけんとか、おかわりとか、班に分かれて食べたりとか、ちょっとしたエンタメ性が楽しみだったりしたのですが、大人になってくると、地域の経済性とか残しておきたい文化や産業だったりとかいろいろなものが見えてきます。

――ちなみに広島に行かれたことはありますか?

市原:もちろんあります。舞台など、いろいろな機会に行かせていただき、食べ物も大好きです。牡蠣をいただいたりとか、メジャーな食べ物からB級グルメまで、なんでも食べます。
舞台公演の時には、その前に原爆ドームに伺いました。日本人としてもっと広島から全国に届けなければならないことがたくさんあると思っています。

―― 最後に映画をご覧になる方に向けてのメッセージをお願いします。

市原:新たな世界観で新たな一面を見せる映画になっています。スタッフキャスト一同、胸を躍らせて10月24日を待ち遠しく思っています。今回は北海道、青森、岩手と本当に贅沢な作品になりました。お祭りのような騒ぎをご覧いただき、日々の活力にしていただければと思います。よろしくお願いします。

今回も貴重なお時間をありがとうございました。修学旅行が特別な時間だということをあらためて感じましたし、市原さんのこの映画にかける思いを強く感じました。

ファンミーティングの舞台版まで開催される大人気シリーズの最新作、

どの世代でも楽しめるエンターテイメントでありながら、しっかりしたメッセージ性もある『おいしい給食 炎の修学旅行』は10月24日公開。

市原隼人(いちはらはやと)
1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。



Kitchen Love the Cinema のVol.16「おいしい給食 炎の修学旅行」はこちら

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