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2022.02.9

キッチンカー、ハレ時々うなぎ、うなぎの駅、 いいものを作ったら、ちゃんとそれを届けたい

  • 美味しい仕掛け人たち Vol.12
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キッチンカーで、できたての無投薬うなぎをお届けする仕掛け人

山田水産株式会社 代表取締役
山田 信太郎さん Shintaro  Yamada

1974年生まれ。魚屋の長男に生まれ育ち、物心のついた時から「社長になること」を念頭に置いて過ごしてきた。駒澤大学卒業後、阪和興業に入社。米・シアトルに1年ほど駐在し、カニの検品・買い付け等を担当。1998年 山田水産株式会社へ入社早々、養鰻の新規事業へ携わり、蒲焼きの新工場の運営・管理を命じられた。2020年9月 偉大な創業者である父からバトンを受け、山田水産株式会社 代表取締役に就いた。経営者であり続ける為に、日々RUNトレと筋トレで自分を追い込み、常に『一つ上の階級』を目指し続ける。

文:板谷 智  人物写真:向山裕太

その場に行ってから作るので、
炊き立て、焼きたてが届けられるんです

うなぎのキッチンカーは、コロナの前の2019年くらいから稼働しています。でも、確かにコロナ禍で需要が高まったというのはありますね。
医療従事者の方にうなぎを食べて元気になってもらいたいという思いもあり、慶應大学病院にも行かせてもらっています。

このキッチンカーはスチームコンベクションと羽釜を搭載しており、車の中でうなぎ弁当を作れるんです。
だから、作ってから移動するのではなく、移動してから作ります。現地で作るからできたてが食べられるということでご好評いただいています。
しかもオーガニックの国産うなぎ。
オーガニックのうなぎって美味しいの?って訊いてくる人がいますけど、無投薬でも病気にならないっていうことは、それだけ健康に育てているっていうことですから。
エサもよく食べるし、ストレスフリーで育っているから良質な肉になっています。だから美味しいわけです。

コロナでいろいろ制限されているなかで、自ら移動して出店し、そこにいる人に喜んでもらおうと思います。
サッカーの試合が行われる味の素スタジアムやマリノススタジアムにも出店していますが、パワーを出したいという気持ちとうなぎは本当に相性がいいんですよ。

いよいよ店舗の東京進出!
コロナ禍の今こそ、元気が出る食べ物です

実は東京の拠点を作りたいと思い、2021年の7月から『ハレ時々うなぎ』っていう店舗を飯田橋にオープンしました。
山田の無投薬うなぎがいつでも食べられる店舗です。
店名は品質の高いうなぎを時々は食べていただきたいという願いから付けましたが、さばを使ったリーズナブルなメニューもありますし、しょっちゅうお越しいただきたいです。
キッチカーで売られているうなぎ弁当や海苔弁当もお待ち帰りいただけます。

2017年から鹿児島県志布志市で始めた『うなぎの駅』も好評です。
『道の駅』は日本国内にたくさんありますが、『うなぎの駅』は山田水産だけです(笑)。
味はもちろん、生産者だからこその価格で提供し、大変賑わっています。

やっぱりいいものを作ったら、ちゃんとそれを情報発信してみなさんに届けないと。知っていただければ気に入っていただける自信がありますから。
そうすることで生産者も潤うし、やりがいを感じられるんです。
オーガニックのうなぎを、みなさんもぜひ食べに来てください。

  • ハレ時々うなぎ

    東京都千代田区飯田橋4-8-14

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