深夜の飯テロドラマにハマる！

“おいしいドラマ”は、第１話でだいたいわかる

vol.9　「めんつゆひとり飯２」

おいしいものが食べたーい！でも、料理はとことんラクしたい。そんな願望を叶えるべく、万能調味料“めんつゆ”を駆使して、めんどうくさがり屋の面堂露が横着無双のズボラ飯を次々開発していく、ゆる～いグルメコメディ「めんつゆひとり飯」が「２」となって帰って来た！

めんつゆは最強の万能調味料！

やっぱり「２」ができるってことは、このドラマ、待ち望まれていたんですね。だって１話（30分）の中に２話のエピソードがあって、惜しげもなく２つのレシピを紹介してくれるんだもん。毎回とっても得した気分になって、どっちのレシピを試そうか迷ってました。

誰かのためじゃなく自分しか食べないから横着していいという考え方は一人暮らしの経験のあるものなら必ず頷くはず。しかし、予想外の調理法を繰り出す面堂さん（鞘師里保）にちゃんと突っ込む人がいるところがこのドラマのすごいところ。心の十越さん（山口まゆ）がズボラポイントを突っ込んでくれるので、笑いの要素が増すんです。社長秘書である実際の十越さんが調理する場面では心の面堂さんが登場するという展開に。ゆる～いドラマにあって、この二人のやりとりは最高に楽しい見せ場です。

他にも個性的な登場人物がいっぱい。例えば、炭水化物と脂質をこよなく愛す面堂の上司である保ヶ辺勉（加治将樹）、無口ながらやることなすこと変で秘書の通訳がないと会話も成立しない面堂の会社の女社長・屋良内南藻（ふせえり）。そして、このシーズン２では新しい登場人物も次々出演するそう。楽しみ～。

本作は、瀬戸口みづき氏の同名漫画を実写ドラマ化したものだけに、実にテンポがいいです。それでいて、ズボラ飯の罪悪感が心の十越さんを生んだりと意外と奥が深く、それを見事に演じきっているのが鞘師里保（インタビューページも必見！）。十越さん役の山口まゆとの掛け合いがサイコー。それにしても夜中に観る飯テロドラマってなんでこんなに魅力的なんでしょう？