「グルテンフリーで体に優しいのはわかるけど、使い方がいまいちわからない」「一度買ってはみたけれど……」。
身近なお米からできているのに、米粉を使いこなせている人は意外と少ないのではないでしょうか。
キチラブは米粉で作る料理の「食感」に着目! 米粉には調理方法によって食感が変わるという面白さがあります。
おすすめはお煎餅のような「パリパリ」感と、お餅のような「モチモチ」感。ごはんを炊くような気持ちで軽やかに、米粉を楽しみましょう。
もくじ
まずは米粉を暮らしに取り入れるコツをご紹介
【選び方】
製菓用、パン用など、最近はたくさんの種類の米粉があって迷ってしまいますね。パンやふんわりした食感のスイーツなどに使いたい場合は専用の米粉の方が作りやすいですが、料理に使う場合はどんな米粉でも大丈夫。手に入りやすい米粉で、まずは1品作ってみてください。
【使い方】
製粉方法などの違いによって、米粉の吸水量はかなり異なります。これは、でんぷん損傷率の違いによるものです。レシピ通りの水分を加えたのにあれれ? なんてことも。この点も料理に使う場合は気にしなくてOK。さらさらにしたければ水分を足し、固めにしたければ米粉を足せば大丈夫。そんな「おおらかさ」も、米粉の魅力です。
お煎餅のようなパリパリ派(焼く・揚げる)には、米粉のガレット
ふるわなくてもダマになりません!
【生地材料(2人分)】
・米粉 大さじ4
・牛乳 80cc
・マヨネーズ 大さじ1.5
・塩 少々
・オリーブオイル 小さじ1
【合わせる食材】
ハム、ピザ用チーズ、卵など
【作り方】
1.ボウルにオリーブオイル以外の生地材料を入れ、よく混ぜ合わせる。最後にオリーブオイルを加えてひと混ぜする。
※米粉によって吸水率が異なります。フライパンに流し入れた時に全体に行き渡るくらいの硬さに調整してください。
2.フライパンに薄く油を敷き、生地を流し入れてフライパン全体に薄く伸ばす。
3.中央部分にお好みの具材(ハム、ピザ用チーズ、卵など)を入れ、生地がこんがりと色づいたら四辺を折りたたむ。具材に火が通ったらできあがり。
お餅のようなモチモチ派(茹でる・蒸す)には、
米粉ニョッキの冷やしぜんざい
おやつ&お料理に大活躍!
【ニョッキ材料(4人分)】
・米粉 100g
・じゃがいも 200g
・卵 1個
【合わせる食材】
市販の茹で小豆
【作り方】
1.じゃがいもは皮をむいて4~6等分にし、鍋に入れてひたひたの水で茹でる。柔らかくなったら水分をよく飛ばし、熱いうちにマッシャーなどでつぶして冷ましておく。
2.ボウルに1と米粉を入れて混ぜ合わせ、卵を加えてよくこねる。生地がまとまったら棒状に伸ばし、ひと口大に切って丸め、中央を指でくぼませる。
3.たっぷりのお湯で茹で、浮いてきたら冷水にとって冷やす。
4.冷やしておいた市販の茹で小豆と盛り付ける。
※トマトソースやチーズと合わせてお料理にも。
※茹でる前の状態で冷凍保存も可能。トレイに間隔をとって並べ、ある程度固まったところで保存袋に移せばくっつきません。
キチラブ編集スタッフが使って実感! 米粉のココがうれしい!
時間がたってもサクサク!!
市販のたこ焼きミックスに米粉をちょい足し。
チヂミを作ってみましたが、格段にサクッとします。
お弁当にもいけます!
ダマにならない!
粉をふるう必要がありません。
思い立ったら「粉モノ」がすぐできます。
水洗いだけで汚れが落ちる!
米粉のお好み焼きは生地がさらっとしていて、
後片付けがラク。
ボウルがピカピカになるのは感動もの。
ワッフルも表面パリッ!
朝ごはんに米粉100%でワッフルを作りました。
生地の軽さが最高。
これからもワッフルは米粉で作ります!
天ぷらもサクッと!
天ぷらに使ったら、いつもよりサクッと仕上がりました!
(※米粉は小麦粉より薄衣で吸油率が低いため)
失敗が少ない!
小麦粉だと混ぜすぎないように注意が必要な料理も、
粘りが出ない米粉なら
適当に混ぜても美味しくできてうれしい!
スタイリング・佐藤智子/撮影・栗原一康/文・川原舞子
→「Kitchen Love the Earth」第16号本誌情報はこちらから
監修
料理研究家・栄養士
今別府靖子(いまべっぷやすこ)さん健康と美味しいをテーマに書籍、雑誌、テレビ出演、講演の他、地方自治体や企業向けのレシピ開発を多数手掛ける。
1999年から娘の小麦アレルギーをきっかけに米粉レシピ(グルテンフリー)を研究。