イラスト:坂梨カズ
コロナの問題が発生して以来、「在宅勤務だから」「外出する時はどうせマスクをするんだから」と、スキンケアやメイクをさぼりまくっていた女子、正直に手を挙げてごらんなさい! 「マスクしちゃえば誰だかわからないだろうから」って気が大きくなって、見える部分である眉さえも放ったらかしで、「マロ眉? 平安時代の方?」なんてことになってる人もあちこちで見かけました。
コロナが収束しないまま夏を迎えちゃったわけだけど、UVケアを怠るとシミやシワの原因になったり、汗で化粧崩れしやすくなったり、ただでさえこの季節はお肌のメンテナンスが大変なのに、「マスクをしてるから」って油断してると大変なことになってしまうの。鏡を見た時、ホラーな女が写ることのないように、いくつか注意点を書いておくわね。
①マスク型に日焼けして顔が2色に…
夏の日差しは強烈だから、「短時間だから大丈夫」とUVケアを怠ってはダメ。露出している部分とマスクで覆われている部分の肌色が違ってしまって、顔が二色に分かれちゃってる人が、5月頃からあちこちに出没しているの。別に、顔に白黒つける必要はないのよ。パンダじゃないんだから。
②マスクの下も日焼けする…
黒くて分厚い生地のものでもない限り、ほとんどのマスクは紫外線を通します。だから、マスクの下もうっすら日焼けしてしまうの。「マスクをする部分だからUVクリームは塗らなくていい」と思っていると、秋や冬になってから、頬にシミやソバカスが増えて大ショック…なんてことに。
③肌荒れの原因にも…
頻繁にマスクを使っていると、マスクと皮膚が触れ合う刺激によって炎症を起こして赤くなったり、ニキビが増えたりすることが。マスクに付いた汗・皮脂・化粧品は、時間が経つと酸化して肌に悪い影響を与えるので、長時間外出する時は替えのマスクを用意して、清潔なものを付けるようにするのが大切よ。
④摩擦を防ぐために…
あわないサイズのマスクを付けていると、マスクがズレることによって肌との余計な摩擦が発生するから、サイズ選びも大事なの。マスクの内側や耳にかけるゴム部分にうっすらとベビーパウダーをまぶしておくことで、摩擦を軽減する効果も。ただ、パウダーを付けすぎると、マスクを外した時に大福餅の妖怪が現れるから気を付けてね。
⑤化粧崩れを最小限に…
摩擦や湿気でもよれないよう、ベースメークは丁寧に。下地クリームはファンデーションよりも密着度が高くて、マスク時のメイク向きだから、普段下地を使っていない人も、試してみてね。肌色を整えるタイプの下地なら、「下地+パウダー」だけでもOK。もっとカバー力が欲しい人はファンデーションを使ってもいいけれど、厚塗りするとヨレやすくなるので、リキッドファンデーションを、“薄くベールをまとうくらいのつもりで”付けてから、パウダーで軽く押さえてね。乾燥しやすい人は、パウダーを、Tゾーンとマスクが顔に当たる部分だけに付けてみて。
「マスクが当たり前」の日常が数ヶ月続いてしまったから、スキンケアやメイクを手抜きしている人が多いと思うのだけど、肌トラブルの多い時期だから、油断しないでね。それから、マスクをすると体感温度が2~3℃上がるし息苦しく感じるから、熱中症にはくれぐれもお気を付けて。
PROFILE:
坂梨カズ
「すべての日本人に、より美しく、より幸せな暮らしを!」をコンセプトに、トータルビューティープロデューサーとして活躍中。活動の範囲は、スキンケア・メイクアップなどのコスメティック分野から、ファッションデザイン・コーディネートにまで及び、数々の商品開発にも携わる。近年は「いなり王子」としても注目を浴びている。