好き嫌いを感じる4つの学習
みなさん、こんにちは! 愛の野菜伝道師 コボリンです。
子育てママのための英菜教育の第5回をお届けします。
今回は、子どもの味覚の幅を広げる4つの学習の話です。学習と言っても食事をすることで五感が感じる学習です。それもいろいろな料理や様々なシーンで、複数の人と一緒に食べるのがポイントです!
「安全学習」
今まで食べたことのないものを口にして、食べても問題なかったと判断できること。五感を働かせて、 問題ないか、危険がないか判断し、食べられるようになります。
「嫌悪学習」
初めて食べた際に不味いと思ったり、不快感を経験することで、二度と食べたくないと判断すること。苦い記憶は比較的鮮明に残り、食べる機会が減ります。
「嗜好学習」
美味しいと思ったり、満足感の経験で、もっと食べたいと判断すること。食べたら風邪をひかなくなった、試合に勝ったなどの成功体験も「好き」を学習します。
「連想学習」
楽しい場面で食べたものはそれを連想して好きに、嫌な場面で食べたものは連想して嫌いと判断すること。家族で楽しく食べた食べ物は好きになったりします。
4つの学習を踏まえてトマトを食べてみよう
トマトは夏野菜のイメージがありますが、春から初夏の方が糖度が高く、濃い味のものを収穫することができます。ですが、とかく子どもの頃はその酸味が五味で言う腐敗にあたり、苦手経験として記憶に残りがち。
ですから、火をいれることで青臭さや酸味をまろやかにし旨みをアップすることと、トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が豊富なので、ガッツポーズを見せて「強くなるよー」と伝えながら楽しく食べ、食べられた時には家族みんなで拍手するなど、楽しい体験にして連想学習してあげることが大切。
酸味や苦味は解放されることが美味しさの快楽になり、回数を重ねるたびにそれを追体験できます。ところが回数が少ないと、いつも初期の体験と同じ、酸味→腐敗になり、苦手体験のままで終わってしまいます。
良い経験の積み重ねは、良い記憶として残り、味覚の階段を登ります。ぜひ、食卓での美味しい学習を!
愛の野菜伝道師 小堀夏佳
“野菜には愛がある”をモットーに、おいしいWKWK♪で人を幸せにする愛の野菜伝道師。
オイシックス(株)の初代バイヤーとして全国を巡り、「ピーチかぶ」「トロなす」など、ネーミングやレシピ、売り方までトータルブランディング。2020年よりフリーで活動中。日本テレビ「世界一受けたい授業」やTBS系「マツコの知らない世界」などにも出演。
中1男子の一児の母でもある彼女が実体験を踏まえ、食育を語ります!