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  • デイリーコスメ
2024.05.8

シャンプー・コンディショナーの正しい使い方と選び方 オーガニックナチュラルコスメのスペシャリスト小松和子が伝授!

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今日から使えるデイリーコスメ:第5回

みなさんこんにちは! リアルオーガニックナチュラルコスメのスペシャリスト、小松和子です。今月もキチラブのコラムページでみなさんに様々な情報をお伝えします! どうぞよろしくお願いします。

第5回目のコラムのテーマは「シャンプー・コンディショナーの正しい使い方と選び方」です。

Kitchen Love the Earth 第26号の誌面では、シャンプー、コンディショナーの正しい使い方を見てきましたが、こちらではさらに深掘りしていきますよ〜。

リンス、コンディショナー、トリートメントの違い

最近はリンスinシャンプー的な製品もオーガニックコスメに増えてきたように感じますが、髪の乾燥やくせ毛の方にはまとまりが悪くなったり、静電気が起こりやすくなったりして少々物足りないかもしれません。
より効果的にツヤと潤いのある髪にするためには、やはりコンディショナーのようなアイテムが必要になります。ちなみに、リンス、コンディショナー、トリートメントの違いってなんだと思いますか?

○リンス 
「ゆすぐ」という意味があります。髪のPHを整え、外側をコーティングしてキューティクルを保護。表面を滑らかにして乾燥から守ります。

○コンディショナー
リンスよりやや濃厚で髪のPHを整え、表面を滑らかにして乾燥から守ります。
リンスと同じような効果です。メーカーにより髪の内部へアプローチをするようにできているものもありますが、オーガニックコスメでは制限された原料の中で作られるため限界があり、期待できません。

○トリートメント
リンス、コンディショナー類と同じ効果のほか、髪の内部にアプローチして傷んだ部分を保護してくれます。ただし、オーガニックコスメではこの機能は制限された原料の中で作られるため限界があり、髪の内部へのアプローチはあまり期待できません。

と、このような感じです。

最近ではリンスというカテゴリーが無くなりつつありますね。またオーガニックコスメにはトリートメントという製品も数が少ないです。見かけるのはほとんどがコンディショナーです。

そしてオーガニックコスメのコンディショナー類をお使いになったことがある方はすでにご存じかと思いますが、一般の化粧品のコンディショナー類と違い、多くの製品がツルンとした使用感があまりありませんよね。

ヘナをお使いの方や健康な普通の髪質の方には、こういう製品は問題なく使えると思います。ただ、髪が傷んでいる方や乾燥している方など、キューティクルがダメージを受けている場合にはかなり物足りない製品が多いかもしれません。
これはメーカーによってもかなり違いますが、使用感では、コンディショナー類を使用しても軋み感があまり改善されていないくらい微妙な油分しか髪に残らないものが多いからです。

髪が傷んでいる場合は、髪の仕上がりを良くするツルンとした使用感があるものを使用するといいですね。髪は肌とは違い一度傷むと修復は不可能です。外からのコーティングや内側の補強をしない限りツヤやまとまりが出ません。

このタイプのオーガニックコスメに使われる髪の軋みや乾燥改善成分には、油分や一部の許可されたカチオン界面活性剤、セタノール、セテアリルアルコールなどの成分が使われているものがあり、それぞれが髪をコーティング、柔軟、静電気防止などの役割を担って配合されています。だから乾燥しやすい髪やくせ毛にはこちらのタイプの方がまとまりやすくなります。

私の場合だと、今使用しているシャンプーは、石鹸タイプも合成界面活性剤タイプもどちらも気にせずに選択してしまっています。泡立ちや洗い流しのすっきり感など使用感の好みで決めている感じですね。でも髪染めをしているのでコンディショナーは、ツルンとするタイプを選択しています。
そして特に同じブランドで揃えて使わないこともあります。

こちらはおススメをご参考に!

髪のケア製品をオーガニック・ナチュラルコスメにして大きく変わったことは、まず静電気が起きにくくなったこと。そして匂いの強い香料から解放されたこと。地肌のトラブルは一切出なくなったこと。
ケミカルな、異常にツルンとするコンディショナーやトリートメントを使っていたころは、髪の静電気がひどかったように思います。

ここで、リンス、コンディショナー類をトラブルなく使う大切なポイントもお知らせしておきますね。


==トラブル回避のポイント==

○シャンプー後、地肌につけないようにコンディショナーをなじませます。
 この時、くしで髪をとかしながらなじませると絡んだ髪がすぐに解けます。

○時間を置かなくて大丈夫。ある程度なじませてからすすぐのですが、その時はできるだけ肌にべったりと付着しないようにすすぐ工夫を。そもそもあまり根元までつけないようにすると良いです。
私は頭を下げて、顔にもあまりかからないようにして洗い流しています。

○トラブルが起きないようにしっかりとすすいでください。


以前、あるメーカーのヘアケア製品で一部の方にアレルギー反応が起きたことがありました。
私が思うには冒頭でお話しましたように、コンディショナー類の洗い流しを簡単に済ませてしまったのが原因ではないかと考えています。
確かに強い成分でかぶれることはありますが、そこに洗い流しがきちんとできていないとなると、よりかぶれやすくなると思います。その時も多くの方が襟足や耳にかぶれを起こしていましたので、洗い流しはしっかりと行うことが大切と思いました。

さらにオーガニックコスメには環境にも、成分だけではなく、プラスチック容器の削減に力を入れているところも。石鹸のような固形ですが、意外に使いやすく高機能。浴室にボトルがずらっと並んでいるストレスも無くなります。

また、髪のためにはヘアクリームやオイルでアウトバスケアを!
ちなみに私はアウトバスケアや、スタイリングに使う製品は、髪専用ではないフェイス用で余ったオイルやバーム、ハンドクリームなども活用します(笑)。
乾燥しなければいいし、スタイリングが出来ればそれでいいのです。

もともとオーガニック製品には一般コスメのような万能なことはできません。
それは成分がいろいろと規制されているからなのですが、正直、世の中に売られている製品を見ていると、驚くほどツヤツヤ、サラサラになったり、まったく動かなくなるくらいしっかり固まるスタイリング剤もあります。
機能的ではありますが、製品の「効果」よりも「吸い込んでいるもの」「付着しているもの」の方が気がかりになってしまいます。それにそもそも髪は傷んだら修復は出来ないですし。

いろいろ使うよりも、傷まない地肌と髪を目指してほしいですね。ルールは自由。
いろいろとアレンジしてオーガニックコスメを使いこなしてみてくださいね!



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  • 一般社団法人ナチュラルライフ&ビューティーアソシエーション代表理事

    日本オーガニック会議実行委員

    小松 和子 Kazuko Komatsu

    Profile
    2008年からオーガニック・ナチュラルコスメに関してのプロフェッショナルとして活動。化粧品開発のプロデュースや肌とナチュラルコスメに関する講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。

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