最近注目を集めている“グルテンフリー”の麵。お米はもちろん、雑穀や大豆で作られた麵も店頭に並ぶようになり、選択肢が増えてきました。お米を原料にした麵は国産原料を使った商品も多くて、うれしいですね。
食欲がイマイチな暑い日にもつるっと食べられる「冷たい麵」ですが、食べ方がマンネリになりがちなのが悩みどころ。
そこで、今号ではちょっと外国テイスト、海外旅行気分が味わえるかも? な、アレンジメニューをご紹介します。どれもご馳走風の見た目の割に作り方は簡単。この夏、ぜひトライして。
スタイリング・撮影・(有)シンクネクスト
文・川原舞子
もくじ
ビーフンなどの細いめん『アジアン冷やし麺』
爽やかなライムの酸味。野菜もたっぷりいただける。
【材料】(2人分)
ビーフン…………………… 160g
むきエビ…………………… 10尾
きゅうり(千切り) …… 1/2本
セロリ(千切り)……………50g
紫玉ねぎ(薄切り)……… 1/4個
ライム(くし切り) ………1/2個
ミント……………………… 適量
調味料A
ナンプラー……… 大さじ1と1/2
酢……………………… 大さじ2
砂糖…………………… 大さじ1
すりおろしにんにく… 小さじ1
刻み赤唐辛子………… 小1本
ライム果汁…………… 1/2個分
【作り方】
①むきエビは背ワタを取り、熱湯でさっと茹でてザルにあげて冷ましておく。
②ビーフンをパッケージの表示通りに茹で、ザルにとって冷水で冷やし、水気をしっかり切って器に盛り付ける。
③ボウルに Aを入れて混ぜ、①、きゅうり、セロリ、紫玉ねぎを合わせ、②にのせてライムとミントを添える。
米粉パスタなどの中太めん『ハワイ風簡単ポケ冷やし麺』
味付けはごま油と塩だけ。刺身用のお魚で簡単調理
【材料】(2人分)
米粉麺………………………………………… 160g
サーモン(刺身用)…………………………… 80g
アボカド(皮と種を除き食べやすく切る)… 1個
新玉ねぎ(薄切り)………………………… 1/2個
香菜(ザク切り)…………………………… 適量
調味料 A
ごま油…………… 大さじ2
塩………………… 小さじ1/4
【作り方】
①ボウルに米粉麺以外の材料と Aを入れて混ぜ合わせる。
②米粉麺をパッケージの表示通りに茹で、ザルにとって冷水で冷やし、水気をしっかり切って器に盛り付けて①をのせる。
*玉ねぎは水にさらすと辛味が和らぎシャキシャキ感がでます。
*お好みでスパイスソルトをプラスしてもOK。
フォーなどの平たい麵『冷製カルボナーラ』
みんな大好きカルボナーラを“冷やし”でも。
【材料】(2人分)
フォー……………………… 160g
調味料 A
生クリーム……………… 120ml
卵黄……………………… 2個
粉チーズ………………… 大さじ2
オリーブ油……………… 大さじ1
塩、粗びき黒こしょう… 各適量
生ハム……………………… 適量
【作り方】
①ボウルに Aを入れて泡立て器でよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。
②フォーはパッケージの表示通りに戻してから茹で、流水(冷水)で流して水気をしっかり切り、器に盛り付ける。
③②に①を加えてよく混ぜ、生ハムをのせて仕上げにお好みで粗挽き黒こしょうをふる。
グルテンフリーとは
グルテンフリーとはグルテン(小麦に含まれるタンパク質の一種)を摂らない食事法のこと。
もとはグルテンを摂るとアレルギー症状が出る人向けの食事法でしたが、美容や健康に関心の高い人達に広く取り入れられ、欧米を中心に小麦製品を控えるライフスタイルが広がっています。
医学的に実証はされていないようですが、血糖値の上昇が緩やかになる、腸内環境の改善に良いなどとされ、実践してみてダイエット効果があったという声も。
注目を集めるグルテンフリーの食事。美味しく、無理のない範囲内で取り入れてみたいですね。
グルテンフリー麵 取り扱いのコツ
■パッケージの表示通りに茹でる
商品によって適切な茹で時間や取り扱い方が異なるので、パッケージの表示通りに茹でるのが基本です。
冷たくして食べる場合も、茹で時間は表示通りで大丈夫。
フォーはいきなり茹でるのではなく、水やぬるま湯で戻してから使います。
■冷たい水で一気に冷やす
お米の麵は茹でた時に臭みが出る場合があるので、流水で一気に冷やします。
ひと手間はかかりますが、仕上げに氷水などの冷たい水を使うと、よりいっそう美味しくいただけます。
■水気はしっかり切る
麵に水分が残っていると味が薄くなってしまうので、しっかり水気を切ること。
麵の水分はしっかり切っても、ザルには水気が残っていることも。器に麵を移す際には注意しましょう。
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監修 料理研究家・栄養士
今別府靖子(いまべっぷやすこ)健康とおいしいをテーマに書籍、雑誌、テレビ出演の他、地方自治体や企業向けのレシピ開発を多数手掛ける。学校給食に携わる栄養士、調理師、学校教諭向けのセミナーも講師も務めている。