8月は「葉落月(はおちづき)」が転じて「葉月(はづき)」。葉が生い茂る様子を思い浮かべますが、旧暦では7月から秋だったのです。でも、野菜の世界ではナスやキュウリなどの成りもの類や、葉もの類ではツルムラサキやモロヘイヤなど、夏野菜が真っ盛り。果物ではメロンやスイカなどの瓜類、桃は甘い晩生種が最盛期です。
夏が旬のなす。インドが原産で紀元前から栽培されていたと言われる歴史ある野菜です。日本では「茄子紺」と言われるように、紺紫色が一般的ですが、世界では白、緑、ゼブラなどのいろいろな色が存在し、品種も170種類ほどあると言われています。
『一富士、二鷹、三茄子』 と言われるように、初夢に見ると縁起がいいとされたのは、かつては庶民には手の届かない高価品だったからとか。また、瓜類などと異なり、雄花と雌花が分かれておらず、かなりの確率で実になることから、『親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない』ということわざ(親の忠告に無駄なことは何一つないの意)も生まれました。『物ごとを成す』の“成す”が所以で名付けられたとも言われるほど、とにかく縁起の良い野菜です。
何かを生み出す、何かを成し遂げるなどの成功運がグングン♪ アップすること間違いなしのラッキー旬ベジ! ぜひ沢山召し上がってくださいね。
旬うまレシピ!オイル蒸し焼きなら低カロリーで美味しい!
油との相性が抜群! カロリーが気になる方には油を抑えられるオイル蒸し焼きがオススメ。フライパンに油を引き、なすを両面さっと焼いたあと、なすが1/3ほど浸るぐらい水を入れ、蓋をして蒸し焼きに。焼き上がったら旬の青しそ、みょうが、しょうがなどを添えて生醤油をかけてお召し上がりください。とろとろに焼き上がり、油もほどよく含んで野菜の中のトロですよ~! 冷やしても美味。写真のように冷たい麺にのせると満足感も抜群!
愛の野菜伝道師
小堀夏佳“野菜には愛がある”をモットーに、おいしいWKWK♪で人を幸せにする愛の野菜伝道師。オイシックス(株)の初代バイヤーとして全国を巡り、「ピーチかぶ」「トロなす」「かぼっコリー」など、ネーミングやレシピ、売り方までトータルブランディング。野菜の多様性と農家の想いを伝えながら2020年よりフリーで活動中。