まだまだ続く、いちご狩りのシーズン。そんななか、今年3月に千葉でニューオープンした、“サステナブルな”いちごの観光農園「いちご物語」に行ってきました!
もくじ
季節到来! いちご狩りの魅力
老若男女に愛されるいちご。そんないちごを摘みたて新鮮で食べることができる「いちご狩り」。フレッシュな果物の美味しさは、いちごに限らず格別なもの..! 目の前に並ぶいちごたちがどれでも食べ放題と思ったら…大人でも胸が躍ってしまいます♡
また、いちご狩りは小さなお子様と親子で楽しむこともできるおでかけプラン。農園という場に足を運び、自分の手で摘みとり味わうという体験は、食育にもつながるでしょう。
都心から約60分で行ける! いちごのパラダイス
新しく開園したいちごの観光農園「いちご物語」の場所は、千葉県千葉市緑区。農園までは、都心から電車で60分ほど。今回私は、東京駅から京葉線に乗り、最寄駅の誉田駅へ向かいました。
道中の車窓から東京湾や葛西臨海公園の観覧車、ディズニーランドが目に飛び込んできて…なんだか小旅行気分♪ JR外房線に乗り換え、駅に到着。
最寄駅⇒農園までは、3.5kmとすこし距離があるため..公共バスかタクシーの利用が必要になります。自動車を利用する方は、無料駐車場が農園の真横に完備(30台)されているので便利です。
たっぷり堪能! 60分食べ放題
さっそく! 園内へ。
ひろい~! 右も左もいちご! あま~いいちごの香りも漂っていて、入った瞬間から目の前に広がるいちご農園の光景にテンションが上がってしまいます!
「いちご物語」の農園では、地面より約100㎝の高さで栽培する「高設栽培」を採用。しゃがまずいちごを摘みとることができて楽チンです。広い農園の中、たくさん赤いいちごが実る場所を探し歩くのも楽しく、気分はまるで宝探しのよう。連なって実るいちごの姿やいちごの花もかわいらしくて、写真撮影するのも楽しいです。
小さなお子さんには、専用の踏み台の貸し出しが可能とのこと。
品種は「紅ほっぺ」を中心に、日によって別の品種のいちごも味わうことができます。
この日私は「紅ほっぺ」をたくさん収穫しましたが、なかには5センチにせまるほどの巨大なものも! そんなサイズの違いによっても食べ応えや味わいが違うので、食べ比べできるのも楽しめるポイントですね!
たくさん摘みたい! たくさん食べたい! ついつい欲張ってしまいました(笑)
バリアフリー対応、ペットもOK!
園内はA棟B棟の2棟にわかれており、B棟はバリアフリー対応。通路の幅が広く設けられ、傾斜や障害物がなく、ベビーカーや車椅子のまま入園OK。
わんちゃんの同伴もOK! ただし10㎏未満の小型犬で、ペット専用カート(貸し出し可能)かスリングのご利用が必須だそうです。
B棟にはベンチスペースがあり、休憩したり摘んだいちごを座って味わうことも可能です。
物販コーナーも要チェック!家でも味わえる…♡
受付棟には飲食スペースと物販コーナーが併設されています。
お持ち帰り用のいちごパック!品種は「紅ほっぺ」。サイズにバリエがあり、特大、大玉、中玉、小玉、と4種類。(ま、迷う…!)
形やサイズが不揃いなパックもあり、少しお得な価格で買えるのがうれしい!フードロスの削減にもつながります。
こちらは「紅ほっぺ」のコンフィチュール。なんと贅沢なんでしょう…! 紅ほっぺがたっぷり使用されています♡
オリジナルのいちごスイーツも準備中とのこと…! はやく食べたい〜!
美味しい! だけじゃないいちご物語のサステナブル&オーガニックな取り組み
採れたてのいちごの魅力満載の「いちご物語」ですが、農園の運営全体として、環境に配慮したサステナブル型の運営を目指していると言います。
たとえば、いちご狩りの際に使用する容器。使い捨て容器ではなく、繰り返し使うことができる容器を採用。
食べた後に残るいちごのヘタや、収穫後の枯葉などは堆肥化することでゴミの削減と循環型農業を実践しています。
また、太陽電池プログラムも研究中で、将来的に自然エネルギーへの転換も目指します。
さらに、いちごの農法自体にもこだわりがあるそうです。
いちごは農薬不使用での栽培が難しいといわれる果物の1つで、国内各地にいちごの産地が多数あるものの…農薬不使用のいちごは大変貴重な存在です。
全国でもトップクラスの農園数がある千葉県内においても、その状況は同様。
そんななか、いちご物語では農薬不使用栽培のいちごに挑戦中! つまり、農薬不使用いちごをいちご狩りで食べ放題味わうことができるのです! それは大変貴重な機会であり、とても贅沢なことと言えるでしょう。「農薬不使用栽培は一筋縄ではいかない」、お話をお聞きした農園ご関係者のお言葉が胸に刺さります…。いちご一粒を味わう時間は一時であっても、その美味しさの背景に努力と苦労があること。味わいながら感じとっていただけたら…と願います。
美味しいいちごを選ぶには、形もポイントですよね。きれいな円錐型をしているかどうか? いちごが実るには受粉が必要であり、形のきれいさの決め手は受粉段階にあることをご存じでしょうか? そしていちごの受粉には、みつばちの存在が重要な役割を担っています。
園内の足元には数か所にみつばちの巣箱が置かれており、なんと6000匹ものみつばちが暮らしているそう! 巣箱を出入りするみつばちや、花々を飛び回る姿を目にすることができます。そんな光景を実際に目にすることにより、自然界の営みを実感する事ができるのではないでしょうか。
※みつばちに刺激を与えなければ、人を攻撃することはないのでご安心を。
イベント出店で味わえるチャンスも!
でも、すぐには千葉まで行けない…という方、ご安心を! グループ会社のキッチンカーを活用し、農園敷地内や都内イベントなどへ出店し、オリジナルのいちごメニュー販売も展開しています!
そのいちごメニュー、ラインナップが豊富なんです! 一部をご紹介します。
1つめは! シェフのこだわりがつまったオリジナルレシピのいちごドリンクから一品、「いちご物語のいちごミルク」。
①いちごミルク、②ヨーグルト、③いちごピューレという3種が入った3層仕立て。
ストローでよくかき混ぜながら飲むと…3層の織りなすハーモニーが絶品…♡
続いて、東京・中野区にある75年以上続く果実店「フタバフルーツ」とコラボレーションしたスイーツ2種! 出店するたび大人気で、どちらも必ず完売してしまうのだとか。
今後の出店予定にも注目です☆
ただ、キッチンカーのいちごやスイーツを食べると、もっといちごを食べたくなると思います…そうなったら、迷わず農園にいきましょう!
いちご物語、春のおでかけプランにいかがでしょうか?
【追加】いちごの書籍コーナーもあります
こちらもいちご尽くし!受付エリアに設置された書籍コーナー。
ずらりと並ぶのはいちごの関連書籍で、絵本や断面図鑑、栽培法など、15種類ほど。お子さまから大人まで、いちごについて楽しく学ぶことができるのではないでしょうか。このコーナーに訪れることで、いちごにとどまらず、食や農業についてなど、お子さまの好奇心の芽生えのきっかけにもつながるとうれしいですね。
いちご物語
〒266-0004千葉県千葉市緑区平川町2038
TEL/043-309-7716
https://ichigomonogatari.farm/
取材・文/星野昇子