最近、小麦にかわって注目されている米粉。料理やお菓子作りに活用している方も多いのでは。キチラブ本誌編集部でも「油の吸収率が低のがイイ」「ボウルがベタつかず、洗い物がラク!」と評判です。
グルテンフリーな食材として既に取り入れているキチラブ読者もいるのでは?
あらためて米粉について調べてみました!
米粉ってどうやって できているの?自家製・手作りの米粉も!?
昔から食べられたきたお米。小麦アレルギーやグルテンフリー対応の食品としてパンの代わりに米粉パンや米粉の麺を選んでいる方もいると思います。
日本のお米の自給率は100%。最近では輸入小麦の代わりに、日本で栽培されているお米の活用が広がってきています。
米粉(こめこ)とは、お米を粉にしたものです。
出典:農林水産省Webサイト https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/komeko/#meguji
古くは奈良時代からせんべいや和菓子に使われてきましたが、最近では、細かく粉にする技術が進化し、パンやケーキ、麺類などの様々な加工品が米粉で作れるようになりました。
米粉はうるち米を精白し洗った後、乾燥させて細かく粉砕、
又は水を加えて粉砕して作ります。
新しい技術が開発されて白玉粉やもち粉などよりも細かい粉にすることができるようになりました。
そして意外かもしれませんが、お米やミキサーがあればお家で米粉を作ることもできます!
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(米粉の作り方)
①お米を洗ってたっぷりの水に3時間程度浸します。
②ザルにお米を広げて干します。指でぽろっと崩れるくらいまで干すといいです。
③乾いた米をミキサーやミルで粉砕する。
④細かい目のザルや茶こしでふるいます。細かい粉になりきらなかったお米は、すり鉢ですって粉にしてもいいです。
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ちなみに玄米でつくると、玄米粉になります^^
玄米粉はうるち米やもち米を製粉したものより ビタミンやミネラル,
アミノ酸の一種であるGABAや食物繊維が多いのが特徴です。
米ぬかの酸化をとめて長く保存するために
乾燥させてから焙煎してミキサーにかける焙煎玄米粉もあります。
お菓子作りやお料理に♪ 米粉の特徴とは?
米粉の特徴としては
「もっちりおいしい食感♪」
「小麦粉よりも油の吸収率が低く揚げものに使うとサクサク感ある仕上がりになる!」
「小麦粉と比べるとダマにならないので粉を振るわなくていいので調理が簡単」
「グルテンフリー食品」
「ポストハーベストフリーで安心」
などがあります。
ちなみにポストハーベストとは収穫後に農薬をかけることをいいます。
輸入小麦などの場合は長距離の輸送などの際、害虫やカビなどの防止のため農薬がかけられていると言われています。
国内では原則的にポストハーベスト農薬の使用は禁止されているので、国産米が原料の米粉は輸入小麦よりポストハーベストの点では安心かも。
料理の時、米粉はボウルにベタベタ付かないので、洗い物がラクというのもいいですね♪
米粉の特徴を活かした料理としては
・天ぷらや唐揚げ(サクサク感した衣に!そして何より油の吸収率が低い^^)
・片栗粉の代わりのとろみ付けに
・ハンバーグのつなぎに
・蒸しパンや米粉パン作りの材料
・シフォンケーキやマフィン、ワッフルやクッキーなどのお菓子♪
などがあります^^
キチラブ編集部では、
「お好み焼きで米粉をブレンドすると 軽くて外側が「バリッ」とした食感になる♪」
との声も^^
米粉のチジミなども美味しそうです!
グルテンフリーな米粉のお菓子や料理
グルテンフリー食品として米粉を使っているキチラブ読者もいるのでは。
ちなみにグルテンフリー(gluten-free)とは、
デジタル大辞泉より
小麦などグルテンを含む食品をとらない食事法。また、グルテンを含んでいない食品のこと。
グルテンによって引き起こされる自己免疫疾患のセリアック病、グルテン過敏症(不耐症)や小麦アレルギーなどの予防や改善のためこの食事法ができました。
免疫力の向上や肌質の改善が期待できる食習慣として最近は注目されています。
小麦アレルギーで食べれないやケーキなども米粉で作れば小麦アレルギーがあってもなくても一緒に楽しめるという声をきくこともあります。
米粉の焼菓子を自作する方もいるでしょう。
米粉スイーツ作りでのポイントとしては、
損傷デンプン比率が低い米粉の方が水分を吸いにくく お菓子作りにむいています。
また粒子が細かく軽い米粉の方が、ふんわりとしたスポンジやホロホロっとした食感のクッキーが作りやすいです。
お菓子専用の米粉、パン作りにはパン専用の米粉を使うのがおすすめです。
サステナブルに 米粉をチョイス♪
米粉の消費が増えることは、日本の農業を応援することや日本の水田、棚田の風景を守ることにもつながります。
田畑は、雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防ぐ働きもあります。
「田んぼダム」の取り組みを行なっている水田もあるそう。
棚田は「自然のダム」「緑のダム」「小さな治水ダム」とも言われています。
「洪水防止」「土砂崩れの防止」の他にも水田には、「多様で豊かな生きものの命を育む」「有機物を分解する」「暑さを和らげる」「学習や福祉の場」「地域独自の知恵や技術を作り出す」というはたらきもあります。
そして、棚田や農村の澄んだ空気や四季の風景に心が和む人もいるのでは。緑のある景色は心身のリフレッシュにもつながります。
サステナブルにSDGsの視点からも米粉を選んでみてはいかがでしょうか。
本誌キチラブ16号の特集は米粉。本誌掲載の米粉料理もぜひチェックしてみてくださいね♪
食探訪人ふくちゃん
料理を作ること、食べることが好きな「キチラブ」サポーター第1期生。週1回、横浜の農家さんの畑で援農(ベジサポ)の土いじりでリフレッシュ。家で時々、自家製酵母を使って焙煎した米ぬか(ライスブラン)が入ったパンを焼く。米ぬかを使いこなしたいとレシピ開拓中。ビートルズ、ジャズやボサノバなどが好きな音楽と食の探訪人